弥生賞フォトパドック

『サラブレッドの研究』というPRCから出てる教科書みたいな本があるのですが、そこに立ち馬の教科書的見方が書いてありましたので紹介します。

 

おそよ見た感じで判断するからまずは目を慣らすことが大切であるが、側望で見る釣り合い、プロポーションの目の付けどころを述べておこう。

  1. 体高と尻高を比較して、前者が高いのが前高馬、後者が高いのを後高馬という。前高馬でき甲が長く、背の短い馬は負担によく耐えて長距離競走向き、トモ高馬で後肢にかけて尻の筋肉付き良い馬は短距離競走向きである。
  2. 胸前から臀端までが体長で、体高と比べて体長に長いのが低方形型。体高の方が大きく見える馬が高方形型である。若いサラブレッドは高方形に見えるが、4歳5歳になると、胴が伸びてきて低方形型か正方形になる。
  3. 胴体と四肢の釣り合いを見る。胴体に比べ四肢が華奢に見えるのを上勝または下負といい、およそ肢の故障に泣かされる。
  4. 頭の大きさが胴体の大きさに比べて軽くてやや小さく見るのが長距離競走向きで、頭の大きな馬が前肢を疲労する。
  5. 胴体のほぼ中央で馬体を前後に切半してみる。前半(前躯)が後半(後躯)と比べて前勝馬と後勝馬を区別する。横から見て胸が深く胸郭に奥行きのある前勝馬が長距離競走向き、後躯の方が立派に見える後勝馬は速力があって短距離向きである。

前望では、

  1. 胸下が平らで前肢の間隔が広いもの、前方から見た胴体の幅が広すぎるものは長距離競走に向かない。
  2. 胸下がやや狭く、前膊の内側によく筋肉が付いているものが長距離向きである。
  3. 膝、球節、蹄が真っ直ぐに正面を向いて、骨の軸が折れ曲がっていないものが良い。球節や蹄が内方や外方を向いているものは不正肢勢で、歩き方に欠陥が出てくる。

最後に後方から馬を見る。

尻の最も高いところから両側にやや傾斜して、腰骨の最も張った所までが上線で、その両側、尻から股にかけて強大な筋肉がついている。後駆に力があって、推進力のある馬はいかにも逞しく見える。内股の筋肉が落ちてほっそりとみえるものから力強い推進は望めない。飛節はやや外方を向き、蹄も外方を向いているが、飛節が左右つき過ぎたり、離れ過ぎているものは踏歩に欠陥がある。

 

こういう風に見ると短/長距離馬の区別が付いたり、トモの大きさ広さが分かるんですよ。というのを文章にしましたという感じでしょうか。普段見ているフォトパドックなどは横から見た側望ですが、想像を膨らませて見るとトモの腰骨や胸前の広さなどは3D的に見えてくると思います。(それを妄想とも言うw)

 

さて、弥生賞のフォトパをば。

■ウインバリアシオン

胴長で手足も長め。筋肉が柔らかく柔軟性ある体付きですが前後のメリハリなく淡白な造り。中山コースより広いコースで。

■オールアズワン

折深い飛節や前後の肉付きバランスなど父ネオユニヴァースに似てる造り。ただ、やや胴詰りで四肢も短め。距離は2000Mよりマイルの方が良いかもしれません。

■サダムパテック

フジキセキ産駒にしては四肢や胴などスラリとした造りでしたが、前躯に筋肉が付き始めてややバランスの悪い体型に。そして今回は休み明けで線が緩い。

■ショウナンマイティ

ウインバリアシオンの重心を低くしてパワー型に寄せた、という感じでしょうか。ストームバードの肌にサンデーって合わないのかもしれませんね。ターゲットなどで検索できる方がいたら、父サンデー系(サンデーサイレンスも含む)×母ストームバード系で活躍馬を調べてみてください。

■ターゲットマシン

き甲も抜けておらずまだまだ幼い体つきですが、トモ幅あって後肢に弾力性を感じます。

■デボネア

骨太でずっしりと筋肉が付いているタイプ。アグネスタキオン産駒ですが柔らかいと言うよりパワー型で、トモの造りなどから瞬発力勝負だとキレ負けしそうな印象。

 

個人的には、この馬体で2勝しているターゲットマシンが成長アドバンテージある他馬にここでどういった競馬を魅せるのか、ナカヤマナイト相手に楽勝したカフェラビート(写真無し)がどういう馬なのか、この2点に注目です。

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弥生賞フォトパドック」への4件のフィードバック

  1. 初めまして。いつも楽しく拝見させていただいています。
    僕は全く馬の見方が分からないのでラップを使って予想をしていますが、馬の見方を言葉に出来る人には凄い憧れます。

    あとSS系×Storm Bird系の活躍馬はあまりいませんでした。
    最近ではブライティアパルスやファイアーフロートくらいでしょうか。
    ちなみにSS系からHail to Reason系まで広げるとメイショウボーラーやレッドスパーダ、タガノマイバッハなんかがいるんですが、皆逃げ馬なんですよね。
    なにか理由があるんでしょうか。

    • >ルイさん

      はじめまして!コメントありがとうございます。
      馬見は予想法というか競馬を見通す数多くあるフィルターの一つに過ぎません。先日のトランセンドの記事とか見るとお分かり頂けると思いますが、馬見的に疑問の馬でもG1を勝つ馬がいたりします。馬がいきなり変わることもないと思うので、例えば今年のJCDでトランセンドが2連覇しようが、その時にトランセンドの単勝馬券を持ってることはないと思います。
      自分で納得がゆき愉しめる方法論で競馬を見る、これに尽きると思いますよ^^

      SS系×Storm Bird系は、やはり突き抜けるような馬はいませんでしたか。
      逃げ馬が多いのは気性的な問題が大きいと思います。ダイワスカーレットやサイレンススズカのような単純に他馬より絶対スピードが違って逃げていた、という馬と違って馬群で競馬できないなどの理由で逃げるしかない逃げ馬なのでしょうかね。
      ショウナンマイティは馬体的に魅力ある馬だと感じますが、この馬もラジオNIKKEI賞では掛かって消耗していましたもんね。。

  2. すぐ思いついたのは、オースミダイドウ。

    気性面の危うさを抱えているタイプが多い印象があります。

    ショウナンマイティは、

    ◆軽い脚と長めの繋ぎ
    ◆厩務員さんに寄りかかるパドック周回→この配合の割に、あまり激しさが無い気性

    中山コースを経験して、末脚に徹する競馬で、皐月賞も惑星に?と、ちょっぴり思いがある一頭です(^_^)

    ウインバリアシオンは、馬体と気性の不一致。掛かる面が無ければ、積極的に先行できるのでしょうが…

    • >紫草さん

      オースミダイドウも早熟の逃げ馬でしたね^^;
      Storm Bird系はアメリカのクラシック路線で抜群に強さを見せていた血統(のはず)ですので、日本の、中盤が少し緩んで最後の切れ味を求められる競馬には基本的に向かないのかもしれません。

      ただ、ショウナンマイティは馬自体はそれなりに良いものを持ってると思うので、前例を変えるような馬である可能性は捨てきれません。血統が全てではないですからね。

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