ステイヤーの資質


昼寝から目覚めたらヒルノダムールが勝ちました。
当日は朝から出かけていて、馬券は昼前にウインズで事前購入。その後帰宅し、競馬を見ていたらウトウトと夢の中。目が覚めたら天皇賞春のゲート入りが終っていて、ハッと記憶が戻ったらナムラクレセントが出遅れていました(笑)

さて、ラップ的な解釈はその方のプロにお任せするとしても、ペースは見た目に分かるスロー。ただ、その一方で出入りが激く、1000M通過手前でコスモヘレノスが先頭に立ち、2周目の1コーナーでは直ぐにトゥザグローリーが抑えきれない感じで先頭。しかし隊列は落ち着かず、向こう正面では、出遅れて後方の内にいたナムラクレセントが3コーナーでばらけた馬群をうまく捌き仕掛ける、という結果的にバテ合いの中スタミナが問われるステイヤーとしての資質が求められたレースとなりました。

トゥザグローリーは折り合いが上手い四位騎手だからこそ、あの位置で馬の意思に逆らうこと無く先頭に位置取らせに行ったのでしょう。この馬は元々折り合いに難がある、基本的に道中ずっと速く走ろうとする馬。追い切りなどで走法を見ても頭が高くバタバタと走るので、馬群に入れ前に壁を作れなかった時点でアウトだったのでしょうね。結果論的解釈ですが、昨秋に菊花賞ではなくマイルCSを選んで来ている辺り、陣営も馬の特徴を把握していたのだと思いますが。

そういう意味でローズキングダムも、折り合いはつくけど、決してスタミナ勝負に向くようなタイプではなく、一瞬の脚に優れた中距離馬。ただ今回に関しては武騎手が「馬が燃えていた」とコメントしているように、スローすぎる展開で我慢が出来なかったのか、体調が悪かったのかは定かではありませんが、この馬の走りがそもそも出来ていないレースだったなというのはあります。

期待していていたナムラクレセントは、ようやくこの馬も持ち味が生きるスタミナ勝負のレースとなりましたが、やっぱり出遅れが響いたかなと。逆にスタートを切っていて、前走のようにペースメーカーがいない中で和田騎手がどういったペースで逃げるのか、そして結果どうなっていたか、それが見たかった。いづれにせよ、道中で無駄に動くスタミナロス(これは精神的スタミナロスという意味も含み)が最後の踏ん張りに響いたのでしょうね。父ヤマニンセラフィム×母父サクラショウリという訳の分からん血統じゃあG1は勝てないよ、と括られたりするのが悔しかったので、調教方法を変えたことで馬が精神的に成長し、ある程度安定したレースが出来るようになった今回がチャンスだと思っていたのですが。いやあ悔しいですね。

ダービー馬のエイシンフラッシュは、これはもう内田騎手がコメントしてるように枠の差でしょう。
元々能力が高い馬ではあるのですが、人気が無い時に連対し、そこで人気になったら連対せず、と一昔前の「新聞を読む馬」の如く多くの人々欺き続けていたので「弱いダービー馬」というレッテルが貼られていましたが、それは単に人気になっていた時は体調が悪かっただけで、体調が戻りつつあるこの春2走の好走は至極当然のことと思います。道中は内に入れる機会が無くずっと外目を追走。仕掛けも外から捲り気味に進出。あれで内にいたのが弱い馬だったら先頭でゴールしていたでしょうね。

と言う所で、内にいた優勝馬ヒルノダムール。
この馬も強いと謳われている今4歳世代で上位に評価されていた馬ですが、個人的にはあまり評価していない馬で、恥ずかしながら「前後の造りが他G1級の馬に比べてコンパクトで直飛という造りから中距離の小回り巧者。距離延長は甚だ疑問」とまで言っています(苦笑)甚だ疑問、ですよ。。しかしながら今回はその「小回り中距離巧者」っぷりが存分に生きたレースだったのでは、と思います。というのも、先に言った「出入りが激しく、結果的にバテ合いの中スタミナを問われるステイヤーとしての資質が求められたレース」の中で、このヒルノダムールだけがスタートしてから折り合い欠くこと無く、無駄脚使うこと無く、距離ロスなく、ただ淡々と自分の走りに徹していたんですよね。そう言った意味でレースを見返すと、特別模範騎手を背に前過ぎず後ろ過ぎず、馬群のポケットで他馬に干渉すること無くただただ自分の走りをして3200M回ってきた唯一の馬として、これぞ長距離レースを勝つための模範的走りだったなあと、いつぞやのスズカマンボなどを思い返したりしました。3200Mのレースというと、距離分類としては長距離として分類される為「距離適性=スタミナ(長距離の実績)」が重視されがちですが、その距離をこなす単純的な排気量としてのスタミナだけでなく、排気量の調節能力(折り合い)、最後まで諦めず走り抜く精神的スタミナ、戦術など、数字や記号ではなく血が通った者が走る、人間のマラソンレースと何ら変わりないスポーツ的な何かが求められるのでしょうね。それらもステイヤーとしての資質であると考えれば、ヒルノダムールが勝っても何らおかしくないレースだったのでないでしょうか。

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ステイヤーの資質」への2件のフィードバック

  1. ディランさん
    どうもです

    去年10月に転勤で九州に勤めてGWに帰省し早速京都競馬場に行きましたが興奮しました!

    レースレベルがどうとか言ってる人もいるかも知れませんが現場は盛り上がってましたね!

    直線は抜くかと思いましたがヒルノダムールは最後の最後まで目立たなかった!それが良かったんでしょう!

    内田騎手は悔しいとコメントでしたがゴール後の握手は感動しました!

    お互い馬の能力を出し切った爽やか?さがあったように思います。

    宝塚を反動もなく無事に迎えられると良いですね!

    • >はらさん

      まいどです!
      おお!あのレースを現地観戦されていたなんて羨ましいです^^
      仰る通り、ヒルノは最後の最後まで目だたなったのが結果的に正解だったんでしょうね。
      天皇賞はあのように乗った馬が勝つことが多い気がします。

      宝塚はエイシンフラッシュに是非勝ってもらいたいです。

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