競走馬のスタミナ

今日は競走馬のスタミナについて。

先日の世界陸上を見ていた方ならこの話がどういう方向に進んで行くのか大かた予想が付くかと思いますが、短距離の選手と長距離の選手を見比べると明らかな体格差があります。短距離は一瞬の爆発力が求められるので、がっちりした筋肉に覆われ体が大きな選手が多いのですが、長距離の選手はスラリとしていて一見スポーツ選手とは思えないような体格の人が多いです。「マラソンやってるんです」と言われて初めて納得するような感じですね。

筋肉量が多いと細胞への酸素供給量が増えるのでその分エネルギー消費量が多くなります。つまり、長い距離スピードを維持することができません。それに対し筋肉量が少ないと酸素の供給量が少なくて済むので、その分エネルギーの消費が少なく済みます。

そこでスタミナの概念です。酸素を送るポンプの役割を果たしている心臓の大きさがその馬のスタミナを定義するという考えもありますが、今回は全体の筋肉量=馬体重に注目してみました。先に言った「短距離の選手ほど薄手体型」ということですね。

以下のデータは過去20年天皇賞春、菊花賞、安田記念、スプリンターズS連対馬の出走時馬体重を表にしたものです。
馬体重データ

うーん、右に行くほど連対馬の平均馬体重が一番重くなる予定だったのですが(笑)
まあさておき、これだけの母数でも距離が長い方が軽い馬が多く連対しているというのが傾向としてある程度出ているのが分かります。これはおそらく、もっとレースの数が多く(母数が多く取れる)能力が均衡している条件戦の方がはっきり傾向として出てくると思います。

馬体重が無いと体がショボく見るので、パドックなどでは横比較で見劣る事が多いです。セリでも売れるのは大体ガッチリした馬で、セリ前に太らせて見栄え良くするのは当然。ディープ産駒だって、血統表が違ったら何割か安い値で取引されてることでしょう。あれは動かして初めて「こんな柔らかい動きするんだ!」というのが分かった馬ですからね。

単純に小柄だからスタミナがあるということではありません。小柄な馬というのは脚が短くて背丈も低い日本人的な馬のこと。ある程度体高があり柔軟な筋肉に支えられていてより少ない排気量で筋肉を動かすことのできる馬がスタミナのある馬、ということではないでしょうか。その指針の一つとして馬体重が参考になるのでは?というのがこの記事の主旨でした。

馬体を外から見ただけで「スタミナ」を定義するものを探すのは非常に困難だと思います。だから「馬体重が軽い→筋肉を動かすのに無駄なエネルギーを消費しない→スタミナのロスが少ない」このような考え方もありなのではないでしょうか。

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競走馬のスタミナ」への2件のフィードバック

  1. 自分は宮記念で初めてスリープレスナイトを見た時、胸筋の凄さに驚きました。
    確かにスプリンターは長距離馬に比べるとゴツいですよねw

    これって、やっぱり幼少期の頃から違ってくるんでしょうかね。
    それとも先天的なものではなく、調教などの後天的要素の影響の方が大きいんでしょうか。
    まぁ普通に考えれば両親からの遺伝によるものが大きいとは思いますが・・・
    スプリンターor長距離馬というものを育成で育てることが出来れば凄いことですよね~。

    今更ですが、、
    ホント、サラブレッドは奥が深いです。。

    • >智さん

      血統遺伝による先天的なものが大きいと思いますが、栗東坂路などでビシバシ調教積まれた馬の変わった姿を観たりすると、後天的な影響も少なからずともあるのかなという気はします。
      さすがに明らかな短距離馬をステイヤーに調教で育てるのは無理だと思いますが^^;

      そういう意味ではサラブレッドはアスリートなんだと思いますね~。
      休み明けで太目のままだと走らないですしw

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