競走馬の馬体を評価する個人的指標のまとめ 飛節篇

飛節は中身


今回は飛節編です。馬体解説本などで飛節について書かれているものを見ると、大体は曲飛や直飛について、それらの特徴に書かれているものが多くあります。なので改めて曲飛や直飛についてうんぬん言うつもりはありません。飛節がまっすぐか曲がっているか(もちろん極端に曲がっていたり真っ直ぐだったりするものは欠点として捉えますが)というのは、実はあまり重要ではなく、重要なのはその「中身」つまり飛節の質だったりするのです。

どういう中身が良いのか


飛節は複数の骨が組み合わさった関節なので、その骨が小さかったり歪んでいたりするものは十分に競走能力を発揮できない、確り蹴ることが出来ず運動にロスが生じると考えられます。骨格なので筋肉と違い外観から判断するしかないのですが、飛節は大きな筋肉に覆われた箇所ではないので、骨の張り出しや形状を外観からでもある程度判断することが可能。一般的には強固なものが好まれるようです。
(飛節がどういった関節なのかはこちらを参照→ドクター青木の“競走馬・走りのテクニック”Vol.29)

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飛節が「伸びる」こと


そして飛節はよく「伸びる」ことが良しとされるようです。理屈としては何となくお分かりいただけるでしょう。平泳ぎをするときは膝を使い脚を目一杯に伸ばし水を後ろに蹴って押し出し、それを推進力と変えて前に進みます。いわゆる飛節が伸びる馬というのは、この平泳ぎのキック動作を確り最後まで伸び切って行えていると思ってください。逆に最後まで蹴りきらないで膝を前に戻してしまうどうなるか。目一杯に伸ばした状態に比べ推進力が乏しくなるのは想像に易いと思います。マイネルの岡田さんが「この馬は飛節が伸び切らないという欠点が…」みたいなことを番組に出演されていた時によく馬の評価として話していました。

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飛節が「伸びない」のに高い能力を発揮する馬


今年のNHKマイルを勝ったミッキーアイルです。ディープインパクト産駒といえば、父譲りの柔軟性を受け継いだ…とかしなやかな筋肉とバネが…などのような特徴でその資質を評される馬が多いのですが、ミッキーアイルは今までのディープインパクト産駒と違いあまり父に似ていません。特に飛節。この馬は飛節があまり伸びないのです。

ミッキーアイルは多くのディープインパクト産駒の見られる競馬っぷりとは真逆のスピード溢れる競馬を見せます。飛節を伸ばすことでストライドを稼ぐのではなく、手先の強さで弾く様な動きをするんですね。だからテンが速いんです。飛節を伸ばして後脚を遠くに蹴るような動きをしてしまうと、この手先の強さと回転力から生み出されるスピードが失われてしまいますから、ミッキーアイルのようなタイプの馬に関しては、飛節は伸ばさない方が自分の長所が競馬に活きるというわけです。これで飛節が伸びる馬だったら、きっと中途半端な馬になっていたはず。うーん、母父ロックオブジブラルタルの体質による影響が大きいのでしょうが、後肢の運動神経のようなものは父ディープインパクトから受け継がれているものでしょうから、やっぱサンデーサイレンスは偉大だなと思いますね。

ということで


飛節は直飛か曲飛か、そして伸びるか伸びないかよりも、あくまで中身(骨が確りしているか、関節の動き)なんです。そして全体の体型やバランスから、その馬の個性が活きそうな飛節かどうかを見極めることが重要だと思います。

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競走馬の馬体を評価する個人的指標のまとめ 飛節篇」への3件のフィードバック

  1. ピンバック: 競走馬の馬体を評価する個人的指標のまとめ 頸篇 | ローランの歌

  2. ピンバック: 競走馬の馬体を評価する個人的指標のまとめ 頸篇 | ローランの歌

  3. ピンバック: 競走馬の馬体を評価する個人的指標のまとめ 肩篇 – ローランの歌

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