ファンディーナを見に行って来ました

新馬戦、500万と圧巻のパフォーマンスを見せて来たファンディーナ。脚の使い方(走り方)が素晴らしいのはレース映像を見れば明らかなのですが、パドック的にどんな素晴らしいものを持っている馬なのだろうと気になって夜しか寝れない日々が続いていたところ、フラワーCに出走するということでこれは行かねばと見に行ってきました。


(素晴らしい馬なので、iphoneで撮ったショボイ画質の動画ではなく、ぜひ競馬場で実馬を見られることをおすすめします)

まず目につくのはその雄大な馬体です。500キロもある牝馬なんぞなかなかお目に掛かれません。それがお腹がタップリしているのかただ筋肉量が多いだけなのか、骨が太いだけなのかによって意味は変わってくると思いますが、ファンディーナは500キロあって背が高く脚も長いのにもかかわらず捌きに硬さがなく軽やかで全く重さを感じさせないんですよね。そこがまずファンディーナの凄さの一つ。

二つ目は、それだけの体付きをしていながらも緩さの無い所です。全く緩くないわけではありませんが、今の時期このような大型馬は、得てして筋肉や関節に緩さがあるものです。それは悪い意味ではなく、体付きが大きい馬はそうでない馬と比べ骨や筋肉が確りしてくるまでにそれだけの時間が掛かるはずという意味で、すでにファンディーナは自身の体を確りと動かせるだけの筋力を備えているということです。ただデビューが遅かったことを考えると、元々兼ね備えていたというよりはじっくりと鍛えられていって今の下地が作られていったと見るべきでしょうか。もちろん、それに応えていったファンディーナの素質がすばらしいことには変わりありません。

三つ目は動きに無駄がない所です。先ほどの「緩さ」と少し被りますが、背腰が確りしているのは言うまでもなく、飛節や繋ぎなど各関節に無駄な遊びが無く、地面を実直に捉えそして蹴るという動作を力強くかつ効率よく行えているなという造りに見えます。ディープインパクト産駒らしいいわゆる「バネ」のようなものを兼ね備えているようには見えず、繋ぎも脚の長さと比べたらやや短め。だから脚長なのにややピッチ気味の走りをするんだな~とレース映像を見ていて疑問に感じていたところに合点がいきました。これで繋ぎが長くトモや腰に緩さがあるような造りだったらきっと大トビの馬だったに違いありせん。それはそれでこの馬の一つの強みになっていたかもしれませんが…きっと勝負所でスッと動ける自在性や俊敏性は失われていたことでしょう。

あえてファンディーナにいちゃもんをつけるとすれば、まだ目の前のレースで自分の才能を発揮しているだけという競馬で、ダルビッシュ投手や松坂投手が甲子園で大暴れしているという感じのレースしかしていない所。それでも十分凄いのですが、現状は能力が違い過ぎるので自身の才能以上のレースをしていないはず。今後は自身の能力の限界に近い、あるいはそれを超える様なレースとなったときにどう対応できるか。つまり雄大な体を動かし続けるだけのスタミナを備えていけるかどうか、ですね。牝馬ながらダービーを制したウオッカはその後しばらく勝ち負けから遠いレースばかりしていました。一概には言えませんが、それまで才能だけで走っていたウオッカも苦しい時期の鍛錬を乗り越えたからダービーを制したときより強くなったウオッカとしてあれだけの成績を残す馬に成長していったはずです。今後厳しいレースを乗り越えていってより強くなっていくであろうファンディーナの成長を見守りましょう。そして、その走りで競馬を盛り上げていってもらいたいですね。

さいきんの競馬 あれこれ

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2017年が始まり最初のG1となるフェブラリーSを勝ったのはゴールドドリーム。
その数日前にゴールドアリュールがこの世を去り亡き父に捧げる勝利となったわけですが、そのゴールドアリュールが制した03年フェブラリーSは自分が初めて馬券を買ったレースなのです。
だから何だよ…と言われればそれまでなのですが、上位人気でアドマイヤドンだけが来ないという予想からゴールドアリュール軸で3連複を購入。思惑通りアドマイヤドンが圏外となり馬券が的中したのが嬉しくて、そこから競馬に嵌っていったのは言うまでもありません。あの時予想が大ハズレだったら「なんだよ競馬つまんねー」となっていたかもしれませんから、ビギナーズラック、大事です。

あれから14年が経ち、ゴールドアリュールは種牡馬として産駒を残す馬となり、彼らの走りが当時の思い出を喚起させてくれます。
ゴールドアリュールは死に、血統表に名前が残るだけの記号となってしまいましたが、こうして誰かの記憶に、何かしら思いと共に今後も生き続けるのだと思います。
そうした色んな人の思いが綴られた血統表を背負い、馬が走り続けるのも競馬の魅力のひとつでしょう。

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先日、NHKの番組「プロフェッショナル仕事の流儀」でオグリキャップが取り上げられていました。気になった点をまとめてみました。

★オグリキャップは幼駒時、あまりにも貧弱な体で競走馬として全く期待されていなかった。特に腰が弱く装蹄で片足を上げるとフラフラして立っていられないほどだった。
★ところが速い調教を始めると、走る馬特有の「沈むような走り」を見せ、乗り手たちの評価が一変した。
→以前記事にした「効率の良い走り」を体現できていたのではないか。
★あえてレースを使い込むことが一番のトレーニング。どんどん馬が強くなっていった。
→そもそも脚回りに不安があったり、体質的に弱かったらレースを使い込めない。オグリキャップの強みは欠点の無い骨格と体質にあったのではないか。(幼駒時の弱さがいつの間にか解消されていたのはなぜ?よく食べるから?)
★使い込んでもヘコたれない強さは他馬に比べて強大な心臓を持っていたから。
→これも強みの一つか。ただ、先天的か後天的かは不明。
★レースへの集中力が凄い。オンオフが確りしていた馬。
→プロフェッショナル仕事の流儀でこの馬が取り上げられた大きな理由はここでしょうかね。

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オグリキャップ同様、体が弱くそして競走馬としてデビューする間際までも体が弱いレッドジュラーレという馬がいますが、先日小倉でデビューいたしまして、レース前の期待を裏切る好走を見せてくれました。(18頭中11着)
あまりにも調教で動かないことから更新コメントにおいても「トレセンのチップより芝の方が走りやすいのはあきらかなので調教とは違った走りを見せてほしいですね。」と誰もが(そんな訳ないやろ…(´-`).。oO)と思うようなことまで書かれてしまう始末でして、逆にどれだけ走らないんだろうと違った楽しみ方を見出した所でした。

母イタリアンレッドに体が緩くそしてそれが完成されてこない馬を輩出することに定評のある父ハービンジャーの仔ですから、新馬戦があるうちにデビューできただけでも、のび太がテストで45点を取ってきたくらいの大きな価値があったかと思われます。
走る馬特有の沈むような走りとはほど遠い頭の高い走りで、まだレースというのも理解していない様子なのですが、とりあえず出資者としては生暖かく見守るしかありませんので少しは走っていただけるように何卒お願いいたします。

メモのようなただの雑記です

第36回ジャパンカップはキタサンブラックが勝ちました。
既にG1を2勝。着外になったのがダービーのみという堅実な戦績ながら1番人気になったのは前走の京都大賞典が初という中々珍しい馬で、今回も1番人気でしたが単勝オッズが3.8倍と比較的オッズ付いてたなあとレース後に思ったのは自分だけでしょうか。

そんなことを言っておきながら、馬券では「ジャパンカップを逃げ切るのは無理」という思い込み(タップダンスシチーの記憶が脳内から削除されていたようです)から、いまの馬場を見方に付けられるようなふんわりとした脚を使える馬を買おうとディーマジェスティかサウンズオブアースを本命に据えるつもりでパドックを見、前者に若干の違和感をおぼえたのでサウンズオブアースの単勝をメインに購入してみたのですが、結果はご存知の通り。これでサウンズオブアースはG1の2着が3回。いまだに勝ち鞍はなみずき賞(500万)という中々面白い成績の持ち主。今回がチャンスなのにも関わらず人気が落ちていてウシシと思っていたのですがねえ、相手が一枚上だったようです。

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家に帰って来てふと、キタサンブラックがブラックタイド産駒で逃げ馬として大レースで活躍しているのは何かのアンチテーゼではないかと思いました。
主流血統の変化か競走馬の進化かスローの上がり勝負のような瞬発力が問われやすい競馬になりつつあります。その流れを支えてるというか率いてるのが近代日本競馬の結晶こと三冠馬ディープインパクトじゃないですか。その兄で主な勝ち鞍スプリングステークスのブラックタイドの産駒キタサンブラックが彼らの持ち味を封じる様な競馬でレースを勝って征く。それもディープインパクトの背中を知っている男が…というのは少し大仰ですねw

土曜日に競馬予想TVという番組で血統予想家の亀谷氏が「今年の府中秋開催は馬場が重たい!ハービンジャー馬場だ!」と言っており、確かに今開催はそういう馬がよく来てるよなあ~とロクに数字も取らずただの印象でその意見に同意していた(もちろん亀谷氏は産駒別の着順数と回収率をフリップにまとめておられました)のですが、その根拠として亀谷氏は、地面に空気を含ませる穴あけマシンを導入し、馬場改良を進めてきたことによってかなり地盤が根本から柔らかくなっているからではないかということを述べられておりました。今年は冷夏ということで例年より芝の生育が悪かったのではないかという意見も出ていましたが、先に出ていた「馬場改良」の成果?だとするならば今後もこういった馬場で競馬が開催されてる機会が増えてゆくのではないかと。安全で公正な馬場造りを目指して今のような馬場を作り出したのですからね。もちろんそれは今後も競馬が続く限り求められ続けられるでしょうから、ポリトラックこそ安全で公正である!みたいな将来になっている可能性もありますが。

さておきそうなるとキタサンブラックのような馬であったり、ディープインパクト産駒ではない、そういった特徴を備えた馬が将来は…といったことにふけてこのボログに残しているのですが…そんな将来のことを考えても仕方ありませんね(笑) その時になれば考えればいいことですからね。

ただ、数分後のレース結果を考える競馬(馬券)予想や主に来年のダービー馬を予想するPOG、一口馬主もそうですかね、これらいずれも未来予想であることには間違いありません。何がただしいのか何が間違っているのか、明確な答えが用意されておらず時代と共に変遷していく。競馬に限らず、ですかね。ただの偶然と片付けずに現実を直視し観察と推論を回し続けていって物事の本質をとらえようとする。競馬はその性質上それがより試されるから面白いと思うのです。

まあ、第”36”回ジャパンカップだし先日のプロ野球ニュースに元ロッテの”サブロー”選手が出てたし、やっぱサイン馬券が最強なんじゃね?と思っているのでこれまで書いたことはどうでもいいのですが。